2017年度母国語で作る歴博ワークシートの発表会を開きました
千葉大学に来ている短期留学生(J-PAC生)が母国語で作るワークシートの完成発表会を行いました。これは国立歴史民俗博物館と千葉大学で行っている共同授業で、1年間かけて歴博の展示を対象にして学び、それぞれの学生がテーマ設定をして、以下に母国の人たちに歴博の展示の見どころを伝えるかを意識して作られたものです。
2009年からはじまった授業で、今年で8期目にあたります。今期は10名とも中国からの留学生で、中国語のワークシートが10部新たに完成しました。
なかなかの力作でした。以下タイトルを(日本語訳ですが)記してみます。
華楚婷 さん(中国 湖南大学)「近代日本の殖産興業」
何智慧さん(中国 湖南大学)「二十世紀初期の女性の職業進出」
姜懿軒さん(中国 中央民族大学)「日本近代製糸工女の過労問題」
丁詩雲さん(中国 華東理工大学)「浅草繁華街へようこそ」
任玥さん(中国 華東理工大学)「教育勅語から成り立った学校儀礼」
郭湘さん(中国 湖南大学)「音楽の旅」
彭潔さん(中国 湖南大学)「朱印船と朱印船貿易」
王方方さん(中国 湖南大学)「日本近代の台所を見てみませんか」
焦亜寧さん(中国 湖南大学)「寺子屋に学ぶ」
鄭緑童さん(中国 中央民族大学)「大航海時代の日本-アジアと交流・西洋との出会い-」
10名の製作したワークシートを実際に展示室で使ってみたあと、製作した学生からワークシートのねらいを話し、実際に使った学生からコメントをしてもらう発表会を行いました。
その後、歴博広報連携センターから1年間の授業を受講し、ワークシートを提出したことに対して「修了証」が渡されました。
J-PAC生が日本の歴史や民俗を学んで表現するワークシートは、歴博の先生もそして私も新たなものの見方の気づかせてもらいます。これからもこの授業はつづけていきたいと思っています。
10月からの来日したJ-PAC生からは9名が参加しています。来年の夏にどのようなワークシートができるか、楽しみです。