鴨川市大山地区釜沼北集落で新旧住民が考える民俗慣行について2つ投稿をしました

ずいぶんホームページを更新していませんでしたが、その間に長年通っている鴨川市大山地区に関わる論文をふたつ書きました。

ひとつは2023年3月に「移住者によって創造されるむらの協業関係 -釜沼北民俗誌序説(1)-」(『千葉大学国際教養学研究』7号)を、

もうひとつは2025年3月に「むらの民俗知を生かし新たに交流・関係する人たちによる再創造 ―釜沼北民俗誌序説(2)―」(『千葉大学国際教養学研究』9号)です。

全国どこの農山漁村も過疎化と超高齢化が進んでいますが、新たに移住してきた人たち、あるいは機を見て何度も通う人たち(関係人口)は、そこに古くから住まう人たちが維持してきた民俗慣行に向き合うことになります。草刈りなどの協同労働慣行は、維持するのも難しく、また祭礼の神輿の担ぎ手をどうするかなどの課題にどう関わるか。そのような関心は1990年代から私は関心を持ってみてきましたが、年々その実像が変わる印象です。今後も短い文章ですが、新旧住民の村における民俗慣行への考え方を追いかけていきたいと思います。