「地域を知り、地域で企画する」-旧小学校空き教室をつかった遊び(3)

この授業では、廃校になった旧大山小学校の校舎スペースを使った企画を考えていました。

私は、地域のみなさん、行政(鴨川市)さらに企業(良品計画)のみなさんと、廃校小学校の利活用について話す機会を、ここ1年何度か持ちました。

廃校小学校をどう活用したいかについては、それぞれの立場でいろいろな考え方があります。

地域の自治の象徴として再活用したいという意見の人もいれば、道の駅のような観光資源として再生できないかという考えの人もいます。

サテライトオフィスとして利活用しながら、働くひとの価値観を大きく変えていこうとする立場の人もいます。

いちばんいいのは、子供の数が増えて小学校が復活することですが、なかなか難しい・・。

当然ながら地域の方々のなかでも、それぞれ意見は異なるかと思います。

この1年間、旧小学校の利活用について何度かお話しする機会を持って、あらゆる方からいわれたのが、「若い人が何度も来て活動する場にしてほしい」「再び子供が集える企画を考えてほしい」ということでした。大学には研究資源もありますし、また積極的に企画を立てて活動をしてくれる大学生、大学院生も多くいます。大学に若い人の力を期待してのコメントと、私は捉えています。

やはり小学校という装置は例え廃校になっても、子供たちが何かしら関わる場であってほしい、と私は思います。

今回の授業ではこの空き教室を使った企画を学生が立ててくれました。

「鷹と鶏」という中国の子供遊びをやってもらい、またインドの子供たちがする椅子取りゲーム(インドと日本でどう違うのかわかりませんが・・・)そして鴨川市教育委員会で作ったかるた遊びを大学生と小学生そして読み手に地域の人たちに参加してもらって、遊びました。

私は、公開講座の運営の方で別の場所(鴨川市郷土資料館)に出向いていたので、まさに遊んでいる姿を見ることはできなかったのが残念なのですが、空き教室を使ってどのような交流ができるのかを考える機会をもらった企画でした。

子供が集まる場にもう一度小学校校舎は活用できないものか・・・。まだまだこれからですが、引き続いて考えていきたいと思います。

企画を立ててくれた受講生、参加して協力してくださった地域の人たちに、心から感謝です。

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写真上 鴨川かるた遊び  写真下 鷹と鶏 (白川優治先生撮影)